毎年3月に取材に行っている
門真蓮根の収穫。
この門真蓮根は「れんこん焼酎」や「れんこんパウダー」用のもの。
「門真の自慢を発信しよう!」と、
かどま酒プロジェクトが2009年に発足。
「門真の自慢・魅力」といえば「門真蓮根」
この蓮根を焼酎にしようと、出来上がったのが「蓮の宴
(はちすのあかり)」でした。
今年は3月4日(水)と5日(木)に予定されていましたが、
4日が雨の予報だったので、予定を1日後ろにずらし、
5日と6日の2日間となりました。
私が取材に行ったのは初日の5日。
少しひんやりしていましたが、いいお天気に。
門真市野口の営農試験田に朝8時半に集合し、
まずは水を取り除く作業から。
前日の雨で溜まった水をバケツで取り除くことおよそ1時間。
そこからやっと蓮根を掘る作業がスタートしました。

門真の蓮根畑の土は、黒っぽい粘土質なのが特徴的。
土というよりズバリ粘土です。
それがモチモチとした美味しい蓮根を作ってくれるのですが、
掘り出すのは相当大変なもの。
鋤と備中、そして手を使って掘っていきます。

あっ、蓮根あったー

と思っても、そこからがまた大変。
腰にも相当な負担がかかります。
10年以上やっている方でも「まだまだ初心者や〜」
とおっしゃるほど奥が深いものです。

農家の方々にお聞きすると「今年の出来はまぁまぁいい」とのこと。
確かに、掘り出された蓮根は立派なものが多い。
いつもお手伝いに来られる飲食店元気塾の中尾さんが持っている蓮根は、
なんと

節。
だいたい大きくても5〜6節なんですが、7節は初めて見たかも

この日、下島町の洗い場にも行くつもりでしたが、
お昼ごろに雨というか霰が結構激しく降ってきて。。。
洗い場は翌日に行くことに。(中尾さんの写真も2日目に撮ったものです)
洗い場に着くともう終盤でした。
JA北河内の職員さんが丁寧に蓮根についた泥を落としていきます。
綺麗になった蓮根は仕上にもう一度水をかけて、
端を包丁で切ってみて中を確認。
蓮根の色が変わっていないかどうかをチェックします。

今年の蓮根はキレイなものが多いようです

洗い終わった蓮根は5sずつ箱に詰められて、
すぐに福島県の笹の川酒造へ出荷

仕込みが行われ、寝かされた蓮根焼酎は秋ごろにお披露目されます。

今年の収穫は初日が190s、2日目は205s、トータル
395sでした。収穫された立派な蓮根を見ていると、
正直もっとたくさん、軽く500sは超えるだろうと思っていたので、
あれれ??という感じ。
でもそれには切実な問題があるのです。。。
「堀手の減少」です。
手掘りは時間がかかり、体力もいります。
でも残念ながら後継者がおらず、農家さんの高齢化・現象が進んでいます。
今回の堀手は初日は7人(途中か6人)、2日目は8人でした。
「ホンマはもっとたくさん立派な蓮根があるかもしれへんけど、
堀手がおらんから、こんだけの量になんねん」
と何人かの方がおっしゃっていました。
伝統があって、美味しい門真れんこん。
この伝統がずーっと続くことを願って、
蓮根焼酎や蓮根パウダーを使ったお菓子やうどんを頂きたいと思います。
posted by FM-HANAKO at 23:05| 大阪 ☁|
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(月)林容子
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